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なかほら牧場は、岩手県岩泉町の山の中。 365日の通年昼夜放牧で乳牛を育て、牧場内で製品をつくっています。 市販の牛乳も放牧のイメージがあるかもしれませんが、 広い北海道でも放牧は全体の7%ほど、本州に至っては数軒しか放牧されていません。 そんな貴重な放牧の中でもとくにかわった『山地(やまち)酪農』というやり方で放牧を行っているのが、なかほら牧場。 一年を通じて昼も夜も山に牛を放ち、在来種の野シバを主体として、その土地の植生で牛を育てています。 一般的な放牧に使われているのは施肥を必要とする外来種の『牧草』ですが、山地酪農では山に牛を放牧し、 肥料のいらない野シバ・野草・木の葉・クマザサを食べさせるのです。 野シバは広葉樹に匹敵する保水力があり、集中豪雨があっても崩れないつよい山になります。 山地酪農は、牛にも山にもやさしい循環スタイルの牧場といえます。